私もやりました!音楽実技試験。演奏レベルよりもこの事が大切。

私も受けましたよ~、教員採用試験!
かなり前の話ですが。(^^;)

その時は、合格のお知らせが自宅に電話で来ることになっていて、何故か父が待機中でした。私はというと、用事があって出かけていて、その場にはいなかったです。

帰るなり、『どうだった~?』と訊く私に一言。なんと『ダメだったよ』と。
とたんにボロボロ泣く私に、『あ、冗談冗談』って。どう思います?
一生忘れない一コマです。

教員採用試験の音楽実技試験

その時の採用試験の実技試験は、弾き歌いがメインでした。
必ずそれが出るわけではなくて、その後の生徒さん達にお聞きした所、ピアノ演奏をメインにさせられた人もいて、必ずというわけではないようです。

教員時代の教え子でコンクールに入賞するような生徒さんが、試験の時の課題が、ピアノ演奏だったらしくて、素晴らしい演奏でモーツァルトのソナタを弾いたのに、採用されなかった話なども聞いたりしています。

私の実技試験の弾き語りは、その時与えられた曲、たしか童謡だったような気がしますが、簡単な楽譜で、でも大きな声でと言われていたので、外れるぐらいの大きな声で歌ったのだけは覚えています。

学校の音楽の授業は、自分が演奏する場ではなくて、生徒に教えて歌って見せて、さらに歌わせないといけないので、小さい声ではやっぱり駄目だし、弾きながら歌うという事も当たり前に出来ないといけないです。

なので、演奏のレベルよりも教師として伝えたい事を正確にできるかという事が一番大事なのだと思いました。

ピアノが弾けるとできる事

例えば英語に関係する職業に就こうと思った時、受験科目は英語だけでは無くて、数学や国語、学校によっては必要になる科目が別にあるかもしれないですね。

その時選択したい学校が選べるようにしておくためには、他の教科も勉強しておく必要が有ります。

反対にできない事があると進学校を選択し直さないといけない場合もあるかもしれません。

職業だけでは無くて、進みたい学校に行きたいと思った時、受験科目に5教科ともあった時は、満遍なく勉強しておく必要が有ります。

なので、苦手な教科を勉強するために、英語塾などに行ったりする場合が出てくると思います。

さて、ピアノはどうでしょうか。

ピアノを習っている人が進む先は、音楽大学だけで、かつピアノの上手い人が行くだけ・・・なんて思ってはいませんか?

そんな事は全くありません。全く・・・。

ピアノを習っていると確かに音大に行けるかもしれませんが、音楽大学だけでは無くて、幼児教育科とか教育学部とか、教育系の学校に進学して音楽の教育系の職業を選択する事が出来ます。

保育士や幼稚園教諭、小学校の先生や中学校の先生、高校の先生、ピアノの教室。

もちろん、他の学部や学科の大学も選択できるので別の職業に就く道も選べます。

将来、進む学校だけでは無くて、音楽関連の職業を選択しようと思った時、ピアノが弾けたらそこに職業が増えますね。

別に、音大やその専門に進まなくてもある程度の演奏技術があったら、その為の専門学校などもありますから、もしくは、私のようなピアノの教室を開いてからでも勉強する方法があります。

この時出来ないと困るのは、ピアノを弾く事だけです。
子どもの頃から続けていた事を、職業にする事が出来るわけです。

実際に必要な能力は何?

私は、中学校の先生を経験しましたが、受験勉強より学校の先生になってからの方が苦労しました。

ピアノをずっと習っていて、音楽の大学まで行っててもです。

何を苦労したと思いますか?

それは、ピアノをさらっと弾く事が出来ずに苦労したんです。

確かに、ピアノの勉強はしました。

ハノン、ツェルニー、バッハ、ソナタ、ショパン、モーツァルト、ベートーヴェン等々。

たくさんピアノを弾きました。

楽譜を見ながら、楽譜の通りに演奏する勉強です。

聴音、理論、楽典。

でも、学校の現場で必要な演奏に関する能力は、

・楽譜が無くても適当に伴奏をつけて演奏する能力

・メロディ譜から合奏用の楽譜を起こすこと

・初見力

この事です。

これは、大学では習いませんでした。
専門的な事を勉強していても、この内容については習わないんです。

ピアノを習っていて、将来、なれるのはピアニストだけ。
それも一部の人だけ。そう、私も思っていましたから。

これじゃ、せっかく子どもの頃から苦労して頑張ってピアノの勉強しても、それだけで終わりになったら、もったいない。好きなピアノを将来の選択肢の中に入れてあげたい。

なので、私の教室では、即戦力になるような項目もレッスンするようになったのです。

ピアノの専門の職業につかなくても、ピアノを弾く事がまず、心の支えになってくれる事。
それで続けていって、必要な時にピアノが即戦力になるようにするレッスンです。

もちろんピアノが弾けないと意味がないので、まずは一般の鍵盤楽器の弾き方を勉強します。アコースティックピアノの弾き方、それからピアノで楽しむ能力。

それから、即戦力になる力です。

理論の部分は、その時、大学や訓練校で勉強出来るもので十分ですが、ピアノだけは、直ぐに弾けるようにするのは、本当に難しいです。

指は10本あって、それをバラバラに動かさないといけないですし、更にリズムも読み取らないといけないです。

まずはこの事をじっくりゆっくりと時間をかけて勉強させます。
この間のピアノの演奏技術は、本当にゆっくりとレベルアップさせます。

その間、同時に即戦力の方も身につくように勉強させます。

即戦力とは、ここのブログでも書いていますが、和音で伴奏をつける能力だったり、作曲だったり、初見力だったり、弾き語りだったりです。

曲作りは、簡単な編曲まで出来るようになっておいた方がいいです。
学校の先生を選択した場合、簡単なメロディから合奏用の楽譜を起こせるようになっておくと何かと便利です。

他にも音楽に関する職業はいろいろあって、そのうちの一つ、ブライダルプレイヤーを選択した場合、初見力やアレンジ力が役立つと思います。

結婚式で、急に演奏しないといけない曲が出てきて、始めてみる楽譜だったり、メロディだけが乗っている楽譜を渡されてその場で演奏しないといけなくなったりという事が起こりうるからです。

 

ピアノを習っていると考えられる可能性

長々と書いてきましたが、ピアノを習っていると可能性が限りなく広がると思っています。

以前、小児病棟にいる看護師の方が、ピアノを習いに来られていました。病棟で、病気の子供さん達にピアノを聴かせたいとおっしゃっていました。

また、一方で、介護士の資格を取ると勉強されている方が、ホームでピアノが演奏出来るといいとピアノを習いに来られていました。

このような素敵な事も出来ます。

でも、ピアノを弾く事は、すぐには身につかないです。
大人になってから始めても、これだけの内容を短期間で身につけるのは難しいですし、子供の方が記憶力がいいので、子どもの頃からやっておくほうがいいです。

私の教室でも、小学校の中学年ぐらいから始めるには内容的に多いので、全部は扱えない場合があります。なので、幼稚園の年中から年長ぐらいの間に始めるのが一番いいと考えています。

ピアノは一過性の習い事にとどまらず、続けていく事によってたくさんの可能性を秘めている習い事だなと思います。